2019/05/14
「沼にハマってきいてみた」お城好きの10代がオススメするのはどのお城?
NHK Eテレで放送されている「沼にハマってきいてみた」をご存知ですか?ある趣味にどっぷりハマってしまった若者を取り上げる番組なのですが、2019年5月14日に、遂に「お城沼」の回が放送されるそうです! 今回は、オンエアが予定されているお城をご紹介します。
「沼にハマってきいてみた」って?
SNSなどでは、ある趣味などにどっぷりはまってしまうことを「沼にハマる」と呼ぶことが。毎週月~水に18:55からNHK Eテレ放送されている「沼にハマってきいてみた」では、その「沼にハマった」若者たちを紹介し、その沼にはどんな魅力があるのかなど、深く掘り下げていく番組です。
今回オンエアされる内容とお城って?
5月14日の放送「時空を超えたロマン!“城”を攻める!」には、沼にハマってしまった女子高生が登場! 初めての人でも楽しめる「城のめぐり方」を紹介するそう。どこのお城をおすすめするのか、気になりますよね? 番組内で紹介されるお城をみてみましょう。
「カラクリの城」松江城
(提供:かみゆ歴史編集部)
カラクリの城として紹介されるという国宝・松江城。一体どんなカラクリが、そしてなぜそんな造りにしたのでしょうか?
松江城が完成したのは、慶長16年(1611)のことでした。関ヶ原の戦いが終わっても、徳川方と豊臣方の対立が続いていたころのことです。いつ戦乱に巻き込まれるかわからないという状況のなか、松江城は、実戦的に作られています。天守は、付櫓が前面に張り出している複合式天守とよばれる形式になっており、付櫓を攻略しないと敵は天守に侵入することができません。付櫓の前面や天守の四隅などには石落としも設けられており、接近する敵を迎撃することができました。また、天守の地階には井戸も設けられており、最後まで天守に籠城する覚悟でいたこともわかります。(小和田泰経「【松江城】重要文化財から国宝に」)
もっと詳しく知りたい方は、「【松江城】重要文化財から国宝に」(小和田泰経)や「63年ぶりの国宝! 松江城天守の独創的な構造とは」(萩原さちこ)の記事をチェック!
◆松江城へのアクセス
JR松江駅からバスで「国宝松江城・県庁前」下車、徒歩約7分
「神秘的な城」岩村城と『半分、青い。』ロケ地の城下町
(提供:藪内成基)
「神秘的な山城」として紹介される岩村城。朝ドラ『半分、青い。』のロケ地となった城下町散策も楽しめます。
岩村駅を降りて約200mで、商店が立ち並ぶ岩村本通りへ。江戸時代の町並みが残り、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。歩くにつれて商店の数が増え、伝統の岩村カステラや酒蔵の看板が気になります。名物の五平餅を求めて並ぶ人だかりも。どこかで見たことがある景色だなと思えば、城下町岩村は今年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』のロケ地ですね。立ち寄りたい店ばかりですが、何よりもまずは岩村城へ。(藪内成基「名古屋から約1時間!明知鉄道で『半分、青い。』の舞台・城下町岩村と明智光秀ゆかりの城へ」)
明知鉄道にのってのんびりローカル線の旅が気になる方は「名古屋から約1時間!明知鉄道で『半分、青い。』の舞台・城下町岩村と明智光秀ゆかりの城へ」をチェック! 岩村城では、今人気の御城印も発行されています。あわせてこちらの記事「お城のご朱印!?登城記念に「御城印」を集めてみませんか?」もどうぞ。
◆岩村城へのアクセス
中央自動車道恵那ICから車で20分
SNS映え必至!な金沢城
加賀藩前田家の居城だった金沢城。海鼠壁や石垣など、たくさん写真を撮りたくなるフォトジェニックなお城です。しかも、近年は復元ラッシュなんです。
金沢城は、近年復元のラッシュです! 2000年からは金沢城の顔となった菱櫓や、五十間長屋、河北門、橋爪門、橋爪門続櫓などの建物がぞくぞくと復元。さらには、いもり堀や玉泉院丸庭園なども再現されています。2018年現在も、鼠多門・鼠多門橋の復元工事真っ最中! 2020年の完成を目指して着々と前進しています。訪れる度に景色が変わる金沢城は「進化する城」といえるでしょう。(いなもとかおり「金沢城下町は歩きやすい!城下町まるっと散策コースをご紹介(前編)」)
金沢城はもちろん城下町も気になるという方は「金沢城下町は歩きやすい!城下町まるっと散策コースをご紹介(前編)」や「金沢城下町は歩きやすい!城下町まるっと散策コースをご紹介(後編)」で、城下町散歩を楽しみませんか?
◆金沢城へのアクセス
JR北陸本線・北陸新幹線「金沢」駅から北鉄バスで約15分、「兼六園下」下車、徒歩約5分
漆黒の天守!松本城
国宝天守の一つ、松本城。5つの建物から構成される天守群は、すべて国宝です。松本城といえば美しい漆黒の天守ですが、この漆が毎年塗り替えられているというから驚きです!
この黒漆、毎年9〜10月にすべて塗り替えられているのをご存知でしょうか。漆は空気中の水分を取り込むことで乾く性質があるため、温度は20~25℃、湿度は60〜65%が乾燥させるための条件となります。野ざらしになっている天守の壁面は、漆器などのように湿度調整可能な乾燥室を使うわけにはいきません。そこで、気象条件を満たす秋口に塗り替えられるのです。(萩原さちこ「漆黒に艶めく天守の秘密 松本城」)
年に一度の松本城のメンテナンスについてもっと知りたい方は「漆黒に艶めく天守の秘密 松本城」をチェック! ちなみに、天守には「黒」と「白」があるのをご存知でしょうか? 気になる方はこちらの「天守には「黒」と「白」がある!?」をご覧ください。
◆松本城へのアクセス
JR篠ノ井線「松本駅」から徒歩約15分
執筆/城びと編集部